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2012年7月

2012/07/30

TUMACO・ジョーンズ

コロンビア南部のカカオ産地、TUMACO(トゥマコ)。

エクアドルとの国境近くに位置するココは、アフロ・コロンビアの人々が多く住むこの地。コロンビアでも特有の文化が根付いていて、TUMACO発祥の音楽はアフリカン音楽とラテン音楽が融合したようなリズムを奏でます。

ということで、地元ミュージシャン「Remaj7」の「Reciclandoando」をバックにしばしTUMACOカカオツアーをお楽しみ下さいませ。昨年特に川沿い地域を中心に訪れたときの動画や写真をまとめたもので、海を渡り、川を上ってそれぞれの地域を訪れる様子がご覧頂けます。

途中でギジョ先生や私の「カカオセミナー」の写真も登場します。


ちなみに映像の中で写っているカカオ豆を発酵する階段式の箱や乾燥台は、現在地元政府開発局やUNODCの援助により、新しいものに変わっております。ということで、2012年度版は只今作成中。


海沿いのカカオ地域。魚やエビ、シラス(らしき小魚)を楽しみながら、只今こちらの地域のカカオを開発しています。

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2012/07/13

コロンビア南部 カカオ開発

只今1年前にもご紹介した、コロンビアとエクアドルの国境付近に来ています。

海と川に囲まれたこの辺りはコロンビアでも有数のカカオ産地。国内生産量の5%程度を生産しています。古くから栽培されているカカオと、新しくここ10年の間にもたらされたカカオが混在する地域で、「アフロ・コロンビアン」と呼ばれる、かつてアフリカから連れて来られた奴隷時代の末裔の人たちが多く住む土地でもあります。

ですのでカカオを栽培している人も、殆どがアフロ・コロンビアン。昨日道で通り過ぎた、収穫したカカオの果肉を運ぶ親子も・・・

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家の庭先でカカオ豆の乾燥を手伝っていた子供達も・・・

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みんなこんな感じです。

この辺りは少し前までコカの葉が栽培されていました。その状況を改善するため、コカの葉の代わりに海外の援助機関などと共同で、政府がカカオへの植え替えを支援した経緯があります。

ところがカカオ豆の輸出より国内消費量の方が多いコロンビアでは、当時輸出を見込んだ品質のカカオ豆を生産する考えは視野に含まれていませんでした。ですので私たちが現在行っている活動は、UNODC(国連薬物犯罪事務所)と地元政府の協力のもと、カカオ豆の発酵・乾燥技術、栽培技術を向上させること。

でもこの活動、UNODCの協力無くしては絶対に出来ないと思います。

というのも、この辺りかつてコカの葉が栽培されていて、更に国境沿いという条件も重なり、未だゲリラ組織が活動しているのです。今年の2月に町中で爆弾による爆破事件があり、つい3週間前にも少し離れた場所のポリスステーションがゲリラの襲撃に会ったそうです。

丁度私が通う中央発酵センターへ行く途中なので、その様子を見ることが出来ます。

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惨劇の後が・・・

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生々しいです。

一般市民を含め死者が出たそうです。その1週間前にはもう少し内陸で、公共のバスに乗っていた妊婦さんが銃殺されたとも聞きました。

カカオを栽培されている人も、基本的には小農家ですが、大きな土地で栽培されている人は狙われやすいそうです。そういう土地ですから、軍の警備の数も多いですし、空港も軍用機が常に配備されています。

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でもだからこそ、カカオの開発は必要なんです。治安を良くする為にはまず「就労」を作ること。失業率が高く、低所得者が多いこともこの状況の1つの要因。ですから今育てているカカオの品質を改善し、それを公正な価格で取引するとともに、カカオによる就労の枠を広げることが、街をより安全で豊かなものに変えて行くための1つの手段でもあるのです。

ということで、しばらくここに滞在。楽しみは、新鮮な魚介類が毎日食べられること!! 何てったって、かつて海賊に財宝を狙われたこともある、歴史に名高い港町ですから。 

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2012/07/02

コロンビアでの活動

皆さんから良く聞かれます。「どんな仕事をしているの?」私の活動は日本と海外では若干異なるのですが、現在海外の拠点としているコロンビアでは、日本にいるとき以上に色々なことをしております。

例えば・・・山の中に「希少」なカカオを探しに行ったり・・・

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各地方のカカオの品質改良と輸出用カカオ豆の生産の為に、各地をまわって「品質」についての授業をしたり・・・

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カカオ豆の品質検査をしたり・・・

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チェックしたら、カカオ豆を焼いてチョコレートを作ってまた検査したり・・・

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今度は作ったチョコレートで、チョコレートセミナーをしたり・・・

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そして意外に多いのが、地方政府の皆様や国際援助機関、海外のNGOとの打ち合わせ。

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コロンビアは以前お話しした通り、過去に「コカ」の栽培が盛んだった歴史がありますが、現在多くの作物に植え替えられています。その1つがカカオ。国際援助機関の協力などにより植え替えられたものも多いのですが、その殆どが国内市場に流通するため「国際品質」の概念に届いていない部分もあります。(もちろん、もともとコカは栽培されていない、古くからのカカオの栽培地域もあります)

こういった地域は経済的にもまだまだ格差の底辺にある場合も少なくありません。ということで、品質を上げ、技術教育を並行して行い、健康で更に生産するカカオに育て、農家の生活向上を目的とする活動も行っています。

1〜2コンテナ(カカオ豆13〜26トン程度)の小規模開発なら少人数の私的投資でも可能ですが、1地域単位の開発になると必要となる人手、時間、資金も相当なので、なかなか簡単には行きません。

今月からスタートするプロジェクとがまさにそれ。スイスのNGOとともに行うプロジェクトで、何十ヶ月にもわたり、国内3地域総量で数百トンのカカオ豆の開発を行います。今まで関わってきたプロジェクトの中でも最も大きく、最も長いプロジェクト。

コアになるカカオコーディネーター(各地域のプロジェクト技師)との打ち合わせ。

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いつも会議が数時間に渡り長くなるので、コーヒー、ビスケット、ポテトチップなどが欠かせません。この辺が何ともコロンビアなんですよね・・・。

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